トルビアックの集合住宅改修計画(2012)
 
パリ13区にある60年代に建てられた集合住宅の増改築コンペ案。 典型的なRCのバー型の2棟とタワー型の1棟に6,000m2を増築するというプログラム。
同一住戸タイプの反復による住人の画一化、ゲットー化への反省から、多くの住戸タイプを提案することにより多様な社会クラスを包括できるような案を目指している。 バリアフリーへの対応も兼ねて、バー型の棟は動線を階段室型から片廊下型に変更し、エレベーターと階段を内包するタワー型のボリュームを各棟それぞれに付加して、そのボリュームは1フロア1住戸としている。付加したタワーは日影を調整しつつ既存住棟より1層分高くして屋上庭園およびペントハウスへのア クセスを確保している。既存タワー棟には2つのボリュームを付加して、既存タワー棟の階段の踊り場レベルから半階ずらしてレベルを設定して、視線の交錯を避 けている。 また敷地全体にSOHOとして利用される3階程度の小さなボリュームを配し、周辺環境から逸脱している既存住棟のスケールを抑えている。
住所;フランス、パリ13区
用途:集合住宅
規模•構造;地上2~11階建て、RC造、木造