Tokyo Tech Front(2009)
 
東京工業大学坂本一成研究室在籍時の担当作品。

東京工業大学大岡山キャンパスは、閑静な住宅地と賑やかな商店街の間に挟まれ、また複数の駅を跨ぐ広大な敷地に豊かな緑を携えている。近年はキャンパス内 を近隣の親子連れが散歩したり、春には本館前の桜並木の花見を楽しんだり、都市公園のような開かれたキャンパスとして地域住民に親しまれている。
東工大蔵前会館 (Tokyo Tech Front) は、大学とその同窓会である蔵前工業会の共同事業により、この大岡山キャンパスの新しい顔として大岡山駅前に建てられた。大小の多目的ホールを中心とし た、事務室、レストランやカフェを含むコンプレクスで、大学と同窓会、そして地域、社会を結ぶ施設である。 キャンパスの正門、百年記念館と並んで大学の顔となり、駅前という社会的な場所に面するという敷地の立地条件、そして地域や国際的な交流に関わるプログラ ムという2つの大きな前提となる条件から設計が求められた。そこで、駅前の広場と連続するPLAZA、人々を迎え入れる水平な庇によるGATE、学内や地 域の動線を結ぶCONNECTIONという3つの計画的なコンセプトから建物が計画された。(坂本一成+本橋良介)
住所;東京都目黒区
用途:大学(オフィス、多目的ホール、カフェなど)
建築面積 : 約1,600m2
延床面積 : 約4,000m2
規模•構造;地上4階建て、鉄骨造